科学誌Natureに掲載されたという論文から。
イギリス、リーズ大学のC.Smith らの研究グループが、熱帯林を伐採した地域で降水量が減少したという結果を発表しました。
調査対象はアマゾン、コンゴ、東南アジアで衛星写真をもとに森林伐採の状況を特定しそれと降水量データとを結びつけたというものです。
すると森林伐採の激しい地域では10%近く降水量が減少したということです。
森林は地下水を汲み上げて蒸発させる働きがありますので、それにより空中に水分が供給されそれが降水になると考えられますが、その森林が無くなると蒸発量も減少するということでしょうか。
この降水量現象がどういう気象につながるのか、果たしてエルニーニョ現象、ラニーニャ現象を引き起こすのか。
まだまだ分からないことが多いようですが、熱帯雨林地域での大規模な森林伐採は広範囲に起きています。
その気象への影響もおそらく二酸化炭素の少しばかりの増加よりははるかに大きいのではとも思います。