爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

熱帯林の伐採は降水量の減少につながるのか。

科学誌Natureに掲載されたという論文から。

イギリス、リーズ大学のC.Smith らの研究グループが、熱帯林を伐採した地域で降水量が減少したという結果を発表しました。

www.natureasia.com

調査対象はアマゾン、コンゴ、東南アジアで衛星写真をもとに森林伐採の状況を特定しそれと降水量データとを結びつけたというものです。

すると森林伐採の激しい地域では10%近く降水量が減少したということです。

 

森林は地下水を汲み上げて蒸発させる働きがありますので、それにより空中に水分が供給されそれが降水になると考えられますが、その森林が無くなると蒸発量も減少するということでしょうか。

 

この降水量現象がどういう気象につながるのか、果たしてエルニーニョ現象ラニーニャ現象を引き起こすのか。

まだまだ分からないことが多いようですが、熱帯雨林地域での大規模な森林伐採は広範囲に起きています。

その気象への影響もおそらく二酸化炭素の少しばかりの増加よりははるかに大きいのではとも思います。