爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「脱炭素は大きな市場」?小泉進次郎の世迷言

いまだに「未来の希望」という幻想を持たれる小泉進次郎が「脱炭素は大きな市場」などという幼稚な世迷言を言っていたそうです。

mainichi.jp

脱炭素、今の趨勢では、太陽光発電風力発電などの「持続可能エネルギー」、その場では二酸化炭素を出さない「電気自動車」、これも愚か者には「その場では二酸化炭素を出さないように見える」水素、アンモニア、夢のまた夢「二酸化炭素地下貯留」などを指しています。

 

これらの非効率、コスト度外視技術が成り立つのは「化石燃料エネルギー使用禁止」という圧力がかかる状況でなければあり得ません。

 

それを強く推進していたのはヨーロッパ勢、及び腰ながらもビジネスになりそうということで追随するように見せて実は先手を取ろうというのがアメリカですが、彼らの世界戦略はウクライナ紛争で大きく崩れました。

なにしろ自国の冬場の暖房すらできないことが露呈してしまい、さらに紛争の解決などはほど遠いために世界的な影響力は低下し続けています。

 

もはやロシアが安売りする天然ガスや石油を思いのまま使ってますます製造力を増す中国、そしてインドが世界的な影響力を増すばかりです。

 

このような中で「脱炭素」などと言って上述の中途半端技術に肩入れし続けるとますます弱体化するばかりでしょう。

 

もはや脱炭素などという妄想からは抜け出し、石炭火力発電をバンバン増やしその安い電気料金で再び製造業の競争力を獲得することが「大きな市場」を取り戻す術ではないかと思いますが。