時々暇つぶしに読んでいる、読売新聞ネットサイトの中の掲示板、「発言小町」に面白いトピックが載っていました。
日本食の塩分量についての疑問 : 生活・身近な話題 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
日本食は塩分過剰と言われているが、他の国々は本当に食塩量が少ないのだろうかという、おそらく女性の方の疑問が出され、それに対していろいろな意見が出ていますが、海外在住の人々からはその国でも相当食塩が多い食べ物が食べられているという意見が出されています。
この辺の点については、私もブログ中で「和食礼賛も食塩とりすぎに留意すべき」という観点から何度か取り上げたことがありますが、実際のところ海外の事情はどうなのかということはあまり調べたこともありませんでした。
いろいろな研究がされているようですが、検索で見つけた東海大の橋本さんという方の報告によれば、日本は決して低い方ではないが、日本より高い摂取量の国もあるようです。
中央アジアの国で一番高く、東アジアや東ヨーロッパで相当高いとか。
結局、世界保健機構(WHO)の推奨する1日5g以下という値を満たしているところは、塩が取れないためにほとんど塩分を入れない食事をしてきたごく一部の地域を除けば、ほとんど無いという結果だったようです。
塩分の摂り過ぎは高血圧の要因となるのは間違いのないことで、WHOを始め世界各国の保健担当者も塩分摂取量の低減を呼びかけていますから、その方が良いのでしょうが、世界中ほぼどこでも似たような問題を抱えているようです。
ただし、日本の食塩摂取量は徐々に減少してきており、最近は1日10.5gとなっていますが、1975年には14g、さらに1955年には17gという値だったようです。
特に、味噌汁や漬物を好んだ東北地方などではさらに高い食塩摂取量だったということで、高血圧による疾病もその地域で多かったようです。
どうやら、諸外国もお手本とすべき食生活をしているところも見られないようです。
理想形は自分たちで考えて創っていくしかないということでしょう。