管理栄養士にして、食生活ジャーナリストの平川あずささんが書いているのが、「若い女性の痩せ方にモラルを」という記事です。
早稲田大学教授で産婦人科医の福岡秀興氏によれば、出生時体重が2500g未満の低体重児が増えており、その原因は妊婦が痩せすぎであるためのようです。
「小さく産んで大きく育てる」と言われていますが、これは間違いであり、出産可能な若い女性の栄養不足による痩せ過ぎが子供の栄養不良につながり出生時の低体重につながっているそうです。
こういった低栄養状態におかれた胎児は飢餓状態に適応する10ヶ月間を送ってしまうために、成長してから糖尿病や高血圧、心筋梗塞などの発症の危険性が高まることが分かっているとか。
低体重児は低開発国やインド・中国の低所得者層に多いということが分かっているのですが、日本では先進国では異例の多さを示しているそうです。
これは若い女性層での痩せ願望の強すぎることが影響しているとか。
痩せた女性が妊娠して低体重児を産むと、その子が成長して妊娠出産した時にはまた低体重児出産につながるということがあるそうです。つまり、若い女性の度の過ぎた痩せ方により三世代が影響を受ける危険性があるということです。
若い女性のダイエット願望というものが問題であるということは触れられることが多いのですが、それが実際に出産にあたっての低体重児の増加ということにつながってしまっているというのは衝撃的なことです。
こういった事実は繰り返し強調し、若い女性たちに考えてもらいたいものです。