著者の「統計・確率研究会」というのは、「データを追い続けるジャーナリスト集団」ということで、本書の他にも何冊かこういった本を書いているようです。
とは言え、内容は一般受けしそうな「こういうのの一番てなんだろか」ということに応えると言ったものです。
またランキングのデータソースは独自に調査するということではなく、色々なところで調べた結果が発表されているのをまとめたというものです。
大まかに内容をまとめて「日本人の社会と生活」に関わるランキング、以下「マネーとビジネス」「食と健康」「趣味とレジャー」「男女関係と家族」といったものです。
まあ、もしも気になるところがあったらそこだけ読んでも良いようのものですが。
「最初に頼む寿司は何か」
白身魚から始めてだんだん味の強いものに進むというのが通の食べ方だと言われていたようですが、今では「最初はダントツでマグロ赤身」「最後は玉子」だそうです。
「好きなものから頼む」というのが普通のようで。
なお、「回転ずし」に行く場合は「早く回ってきたものから食べる」というのが現実的のようです。
「自宅で飲む時のつまみは何が良いか」
コロナ禍以前の本ですが、その頃でもすでに「家飲み」が流行していたようで、その際、つまみには何を食べるか。
何と1位は「刺身・たたき」だそうです。
以下「枝豆」「チーズ」「焼き鳥」
やはり生の魚介類の人気はいまだに強いものですが、それと共に「買って帰ってすぐ食べられる」というのも大きな要素だとか。
私は、刺身で飲むことはまずありませんので、意外でした。
なお、本書は2015年の出版ということで、今の状況とはかなり違った点も多いのですが、その最たるものが「学生就職の人気企業」でしょう。
上位を見ると、JTBグループ、全日本空輸(ANA)、エイチ・アイ・エス、JR東日本と、旅行、運輸といった業界が並んでいます。
今ではかなり苦しくなった会社ばかりで、どうなっていることやら。