爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「植物肉」はどうなのか。

本日は定期的に病院に通院する日でして、病院の待合室では普段は見ないテレビ番組を見てしまいました。

それは、熊本県内向けのローカル番組ですが、県内の話題を細かく取り上げるものです。

 

その番組というのが「植物肉」というものについてでした。

もちろんその件については知っていますが、大豆を加工して味や食感を肉のようにしたというものです。

その製造会社が熊本県内企業ということで、そういう話題が大好きなローカル局が番組を作ったということでした。

 

番組内容は型通りのもので、ハンバーガーや空揚げにしても肉とまったく違いが分からないといったことを、タレントだけでは真実味が無いと思ったか、居合わせた素人にも食べさせて「えー分からない」といったコメントを取るという、まあ月並み演出のものです。

ただし、その番組の司会者は熊本限定ローカルタレントの中年男なのですが、辛口コメントで売っているだけあって「鶏肉より値段が高ければ買わないね」と急所を突く意見。

まさにその通りでしょう。

 

ただし「大豆と言えばヘルシー」と思い込んでいる健康教信者も多いので、多少高くても買う人も居るかもしれません。

 

ただし、番組副題にもなっていた「日本でもブームの植物肉」というのはどうでしょうか。

おそらく関係者の「日本でもブームに”したい”」という願望なのでしょう。

 

大豆を加工して肉のようにするというのは以前からあった話ですが、その技術を向上させてより肉に近づけたということのようです。

 

これは、実は欧米では必要な条件だということです。

なぜか、欧米人の多くは大豆というものの味や食感に抵抗感があるらしく、それを何とか肉に見せかけることで食べられるようにしたいというのは仕方ない話です。

ところが、日本では大豆をそのまま好んで食べます。

丸ごと煮た煮豆や、加工はしているもののほとんどそのままの納豆など、別に問題なく食べる人が多いでしょう。

それをわざわざコストをかけ、さらにかなりの廃棄物も出して肉風にしなければならない必然性はあまり無いように思います。

 

製造は熊本県内企業ということですが、大手の食品会社も噛んでいるらしく、全国的にも展開するつもりのようです。

まあ、最初の番組司会者の意見通り「安けりゃ買うかも」ということでしょう。