爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

豊肥線開通で期待が膨らむが、運休のまま再開の見通しも立たない路線が。

8月8日に、熊本と大分を結ぶJR豊肥線熊本地震以来の休止期間を終え運行再開しました。

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地震で大きな被害を受けた南阿蘇村付近で、線路周辺にも崖崩れなどがあり4年4か月もの工事が必要でした。

ようやく完成し、運行再開しましたが。

 

今度は熊本県南水害で、多くの路線が被害を受け再開の見通しも立ちません。

八代から人吉を通りえびのへ至るJR肥薩線は、球磨川にかかる2つの鉄橋が崩落しました。

人吉から湯前に向かうくま川鉄道球磨川の橋梁が落ちました。

八代から南に下る肥薩おれんじ鉄道も沿線でがけ崩れなどが多数発生し運休しています。

 

復旧が進むかどうか、おれんじ鉄道は約3か月かかるとあります。

肥薩線は鉄橋の工事が必要ですのでかなり時間はかかるでしょう。

くま川鉄道が一番不安なところです。

ここも鉄橋が流出しましたので大変な工事が必要ですが、それを実施できるかどうかそれ自体が不明です。

それでなくてもほとんど利益の出ない赤字体質であったのに、さらに数十億の復旧工事費を出すという決断ができるかどうか。

 

鉄道は、どれほど運行本数が少なくても存在するだけで地域のシンボルとなり得る存在です。

無くなった場合の人吉以東の奥球磨地域の痛手は厳しいものになるでしょう。