来年度予算案は、税収増加という見込みに浮かれ、当初予算で初めての100兆越えということになりました。
中身を見ると、災害対策や老朽化対策といったところは仕方ない面はあるとは思いますが、なんといっても「消費税増税対策」という摩訶不思議なものが金額を押し上げています。
前回の5%から8%への消費税率アップが景気に打撃を与えたという思いが強すぎるのでしょうが、対策総額2兆円以上というのは、「それなら消費税率アップも止めてしまえ」というべきものでしょう。
キャッシュレス化を推進とか、プレミアム商品券とか、実際に税率アップ対策になるのかも怪しいものに数千億ずつとか、とても責任ある政府の政策とは言えません。
防衛費も最高額更新。アメリカの兵器購入というのが今後とも重くのしかかってきます。
このところ、「安倍政権は対米従属から脱しようとしている」といった論調を目にしますが、これを見ていればとてもそうは思えません。
日本が貿易収支で対米黒字が大きいとして、トランプが圧力を強めていますが、そのような黒字などお笑いに思えるほどの貢ぎ方のようです。
しかも、F35やイージス・アショアなどの支払いは今後の国家財政に大きくのしかかってきます。
社会福祉費の上昇は、嫌々ながらも仕方なく予算に入れ込んでいるようです。もちろんあれこれと減額するのは忘れずに。
高齢化が進むことは予測できたのに制度改革を怠ったツケです。
かねてから強調しているように、現在の好景気のような雰囲気は国の財産を株式市場などに投入して作り出しただけの幻です。
もしも世界的に恐慌が起これば雲散霧消どころか、あとに多大な損害を残すだけとなります。(それと、安倍に「史上最悪宰相」の称号も残しますが)
少しでも子孫の時代への思いがあればできるはずもないことをやっています。