節分の日に巻きずしを食べるという、「恵方巻き」なるものが目にとまるようになったのは、何年前からでしょうか。
スーパーやコンビニなどが狂奔という言葉がふさわしいほどの勢いで売り出していますが、「恵方」がどの方角だとか、なんだとか、よくわからないまま、商魂だけが走り回っているようです。
ウィキペディア情報によれば、節分の行事と言われ関西では古くから存在したということも実際は確かではないようです。
しかし、正月とバレンタインデー(これも商魂が先走ったもの)の間に何かセールスポイントを置きたいという小売業の思惑から、2000年以降に急激に広まったそうです。(というか、「広めた」そうです)
売れ残り覚悟で大量に発注生産するため、廃棄する商品の量も半端ないものだそうで、10億円分にもなるという予測もされています。
それでも利益がそれよりはかなり上回るということなんでしょう。
私と言えば、流行りだした2000年代といってもすでに年齢は50歳以上、もはや食習慣は固定してしまい、新たな食べ物は受け付けない年になっており、あまり食べようという気も起きません。
スーパーでは大量に売っていますので、昼飯用に買ってきて、「ちゃんと小さく切って」食べる分には良いかもしれませんが。
しかし、このような胡散臭い話でも「運」や「福」といったものが付随すると、抵抗なく受け入れてしまう日本人というものに、合理的考えなどというものを期待するのも不可能でしょう。