いつも参考にさせて頂いているFOOCOM.NETですが、今度の松永和紀さんの編集長の視点では、昨年末の食品成分表でヒジキの鉄分含有量が激減した問題が語られています。
鉄の含有量が激減したひじき。発がん性問題は… | FOOCOM.NET
これまではヒジキの鉄分含有量は100g中55.0㎎とされていたのですが、今回の改訂ではこれが6.2㎎とされました。
どうやらヒジキを加工する際に昔は鉄鍋で加熱していたためにその鉄分が移行していたのが、最近はステンレス鍋を使うようになったためのようです。
まあ、実態は正しく反映させれば良いのですが、問題はヒジキを鉄分補給のために好適な食材として使っていた人たちです。
特に学校給食などにはよく使われていたようです。栄養士の人達にとっても非常に使いやすいものだったということです。
さらに問題なのは、ヒジキには間違いなく「無機ヒ素」が含まれており、しかもその濃度がかなり高いということです。記事中にもありますが、イギリスでは2004年に国民に対してヒジキの摂取についての注意喚起を出しています。
無機ヒ素はガン発生に関与する疑いもありますが、これも松永さんが強調しているように、調理をすればヒ素は減少しますし、時々小鉢1杯程度食べる程度では問題にはならないでしょう。
身体に良いからと言って大量に食べるのも問題ですが、少々怪しいからと言ってすべて遠ざけるというのも間違いでしょう。いろいろな食材を少しずつ食べるというのが一番間違いないようです。