畝山智香子さんの食品安全情報blog
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/
で紹介されていた記事に、「なぜどんな食品でも、たとえケールでも”ヘルシー”ではないのか」というものがありました。
元の記事はオーストラリアの新聞に掲載されたもののようですが、筆者のMicael Ruhlmanという人は料理関係で多数の著書を出している人のようです。
Why no food, not even kale, is 'healthy'
内容は一般読者向けに分かりやすく書かれていますが、一般に「ヘルシー」と言われている食品(たとえばケール)であってもそれだけを食べていたら決して「ヘルシー」な食事にはならないというもので、当然といえば当然です。
最後の結論部分の要約を転載しますが、「我々は皆医師や栄養士や雑誌や新聞からヘルシーな食品を食べるよう薦められている。そしてケールサラダはヘルシーでビッグマックは ヘルシーでないのは当たり前だと思っている。でも私はケールサラダは「ヘルシー」ではないと言いたい。そして我々は皆混乱している。ケールサラダはヘル シーなのではなく栄養がある。それは美味しくてケールそのものは健康な作物だったとしても、もしあなたがケールしか食べないならあなたは病気になる。我々 の食品がヘルシーなのではない。食品には栄養があって、健康なのは私達である。」
日本でも野菜や大豆などを見れば「ヘルシー」というのが当たり前のようになっています。
まあ日本だけではなかったということかもしれませんが、その害は日本以上なのでしょう。
アメリカのFDAはhealthyという言葉を商品包装に使った企業に違法と指摘したそうです。
聞いた話では、戦前の日本ではほとんど肉類なども口にできない中で多くの人が栄養不足で健康を害していたため、肉や魚などが「栄養があり健康的」な食品であると考えられていたそうです。
肉類の価格が比較的安くなり、そればかりを食べる傾向が強まれば野菜類を食べる必要が増すのでしょうが、だからと言って野菜そのものが「ヘルシー」であるというのは考え違いでしょう。
他の例でも指摘しましたが、とにかく食事はバランスというのが一番大切なことと思います。