爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「大人力検定DX」石原壮一郎著

社会の中で色々な人との交流の際に、「大人」としてどのように振る舞えば良いかということは、結構大変な問題でもあると言えるでしょう。

そういったシチュエーションごとに、あなたはどれを選びますかとクイズ形式で聞いてきて、次のページにはその採点が載っているという、非常に他愛もない内容ですが、こういった本は電車に3―4時間乗って行く出張の際などには役に立つものです。

終着駅まで乗って行くのなら良いのですが、慣れない行程での出張などでは眠ってしまって乗り過ごしということだけは絶対に避けなければならないものですから、眠くならない読書というのは必須のものです。難しくもない、気楽に読めるこういった本は出張のお供としては最適です。

もちろん、出張帰りにはビールとツマミでいっぱい飲みながら車窓を楽しむということになります。

 

本書著者の石原さんはコラムニストということですが、この「大人力」については他にも色々と本を書かれているようです。

まあ、特に会社勤めの若い男性がターゲットでしょうが、上司、同僚、彼女等々うまく立ち回らなければ自分の立場を悪くしてしまう状況というのはいくらでもあるものです。

 

例えば、初対面の商談の相手がさっきから自分の名前を間違えて呼んでいる。あなたはどうしますか。という設問では答えの選択肢として次の4つから選びます。

1.事を荒立てないように気付かないふりをする。

2.「すいません。私は◯◯です」とストレートに指摘する。

3.他人のセリフに自分の名前を織り込んで間違いに気付かせる。

4.こっちもわざと相手の名前を間違えて呼んで溜飲を下げる。

 

もちろん、3が最高点、4が0点です。

 

この辺なら簡単なのですが、徐々に難しくなっていきます。

 

同じ課の先輩にワケありっぽい電話がかかってきた。先輩は「いないことにしてくれ」と小声で言っている。なんと答えるか。

1.「ちょっと今は電話に出られない状況で」

2.「社内だと思うのですが、席を外しています」

3.「今日はずっと外で、社には戻らないようです」

 

これは2だと思ったのですが、正解は3ということです。

 

まあもう会社も卒業してしまったので、こういったことにもほとんど縁がなくなったのですが、それでも暇つぶしには良いでしょう。