予想通り、ホテルレストランなどの誤表示(偽装)事例が続出しています。テレビのレポーターなどの決まり文句「私達は何を信じれば良いのでしょうか」が連発されています。自分の舌を信じていればこんな問題は起こらなかったのですが。
さて、当地の九州の片田舎から車で1時間ほどのところに県都がありますが、そこには大きなレセプションなどができるほどの大手ホテルが3つあります。そこのレストランに行ってみるということはとてもできませんが、ホームページでちょっとメニューを見てみました。
一番の老舗ホテル、ホテルC これはレストランの料理が売り物のホテルですが、さすがです。ほとんど”○○産の”という形容詞はありません。特に中華料理が有名ですがこちらには皆無のようです。(ざっと見ただけですのでもしかしたらあるかも)
もう一つ、駅の近くのNSホテルの方は若干あるようですが、さほど目立つと言うほどではないようです。
一番新しくできた、大手チェーンのホテルNは、結構ありますね。○○産本鮪、○○産赤牛。この辺はまあ調達できないということはないかもしれませんが、野菜まで、”○○農場産の有機農産物”というのは大丈夫でしょうか。他人事ながら心配になります。こっそりメニューを差し替えないでね。
表示に関する法的な言葉に”優良誤認”ということがあります。実際に優れていると言う確実な根拠がないのに、なんとなく良いようなイメージを持たせる表示というのは、”優良であると誤認させる”表示ということで、反則です。
しかし、問題は”○○農場産の有機農産物”というのが”優良”であると考える方ではないでしょうか。○○農場などと書いてあっても、そこがどのような場所かを知っているという人もほとんど居ないでしょう。
それがなぜ、有効な惹句になるのか。
また有機農産物というのも環境に良いというのは事実でしょうが、そのもの自体の品質には関係が無いというのが真実です。
騙す馬鹿、騙される馬鹿というのがぴったりの状況です。
まあ、レストランを選ぶ際のポイントとして、”○○産の何とやら”を”うたっていないこと”というのが有効な判断基準のようです。