爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

アニサキス中毒について注意点

アニサキスという魚類に寄生する線虫による食中毒が急増しているということです。

これについて成田崇信さんという管理栄養士の方がPresidentOnlineで注意喚起の記事を書いておられました。

president.jpアニサキスはサバ、カツオ、イカなど多くの魚類に寄生します。

線虫ですので加熱だけでなく冷凍によっても死滅しますので、冷凍流通すれば大丈夫なのですが、日本人はどうしても新鮮な魚の刺身というものを好みますので危険性が高いところです。

 

それがこのところ急増しているという話です。

これにはいろいろな要素がありそうで、もともと気にしていなかったものが情報の広がりによって認識されるようになったということもありそうです。

しかしどうやら海水温変動などの影響で、これまでは太平洋側に多かったアニサキスシンプレックスという、病原性の強い種類のものが日本海側に広がったということも関係しているという話もあります。

そのため、これまでは日本海側ではサバの刺身などに警戒が薄かったので増加しているとか。

さらに、流通技術の進歩でより生に近いまま遠距離の都会まで運べるようになったということもあります。

 

アニサキスは刺身にした場合でも注意深く観察すれば見えるから除けるとも言われています。

しかし小さな個体の場合は難しく、魚の身の色によってはさらに発見しにくいこともあるでしょう。

その場合、波長365-370nmのUVライトで照射するとアニサキスが蛍光を発して見やすくなることがあるようです。

成田さんも試しに日本海産のマサバを観察してみたそうですが、普通の光では分からないものがUVライトを当てるとはっきりと見ることができたそうです。

まあ素人がその用途でUVライトを購入して刺身を食べるたびに使うということも難しいでしょうが。

 

私の場合、それほど刺身に対する執着もなく鮮度がどうのこうのという気もほとんどありませんので、ほぼ安全なのですが、しめ鯖だけは時々食べますが、アニサキスは酢では死なないようで、危険性はあるようです。

これもやはりしっかりと冷凍したものを食べたほうが良いのでしょう。