爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「ダイハツが34年も不正をしてきた」と言われても「でしょうね」としか感じられない、窪田順生さんの解説

ダイハツ工業の検査不正は非常に大きな影響を出していますが、それは以前から続いていたということで「34年も続いていた」とも言われています。

それについて、ITmediaで窪田順生さんという方が解説していました。

www.itmedia.co.jp影響の大きさという点では今回の事件は大変なもののようですが、その中身はこれまでもあちこちで出ていたようなものです。

 

これについては窪田さんも「34年も不正していた」と聞いても「でしょうね」としか感じないとしています。

これは日本のあちこちでずっと続いていた、極めてトラディショナルな不正であり、「ありえぬ」どころか「日本企業の文化」といってもいいありきたりのものだということです。

 

そもそも監督官庁の「員数合わせのような基準値」があり、そんなものは多少守らなくても大丈夫という企業側の暗黙の了解があり、それにコストや人手不足という要因が重なると検査の軽視といったことになるのでしょう。

 

員数主義というのは旧帝国陸軍ではびこっていた思想で、たとえば銃が一丁足りないとなれば「なんとか員数を合わせておけ」と言われ、他の部隊から盗んできても数を合わせるといったものです。

それが敗戦後の日本社会にも染みわたっており、官庁も企業もそれで動いているということです。

 

そういった不正に従うのは「組織に忠実なまじめな人」でしょう。

つまり、このダイハツ不正は日本の風土そのものということです。

 

非常に大きな問題となりましたが、逆に簡単に終わらせてはいけないほどのものなのでしょう。