爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

軽EVのCMが目立つが。補助金が大きすぎるしまだまだ価格が高すぎる。

軽自動車クラスのEVのテレビCMが目立ちます。

価格については触れていませんが、「補助金が最大55万円」などと言ってますので、少なくとも100万円台ではないでしょう。

 

ちょっと見てみたらサクラという車で230万から300万円とありました。

ガソリン車の軽自動車も最近は価格が上がっており、最低でも100万円以上、高いものでは150万から200万を越えるものも出ています。

しかしその価格帯と比べてもEVは100万円以上高いようです。

 

この価格の高さの主たる要因はやはりバッテリーの価格でしょう。

それは今後低下するのか。

大量生産によるコストダウンということが起これば価格も低下するかもしれません。

このような大量生産効果というものを期待できるのか。

しかしこの効果が出ない場合があります。

それが「資源制約型の市場」です。

その製品の製造に関わる資源の量が制限されており急には供給増ができない場合は売れれば売れるほど、市場が大きくなろうとするほど逆にその資源の価格が高騰し製品価格も上がります。

バッテリーなどはまさにその典型のようです。

 

市場拡大を望んで高額の補助金を付けている政府も実際には本当に市場拡大してしまえば資源を巡る国際問題の激化にさらされることになります。

 

さらに今はまだEVの実数もほとんど無視できる程度ですが、これが全自動車の何割と言ったことになった場合、今は問題ともならない充電用の電力の供給もバカにならなくなるはずです。

それでなくても不安定さを増している電力供給ですが、本当に大丈夫なんでしょうか。

 

EV車というものの将来は、決して明るいものではないと感じます。