爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

花火大会の思い出

花火と言えば夏というのが普通なのでしょうが、八代では「やつしろ花火競技大会」というものが毎年10月に行われるようになり、花火と言えば晩秋ということになってしまいました。

ちょうど行われたばかりでその余韻も冷めやらぬ中、これまでの人生での花火の思い出というものをまとめておきましょう。

年寄りは思い出話ばかりになりますが、お付き合いください。

 

幼い頃の長野の花火

長野県は花火の盛んなところのようで、「やつしろ花火競技大会」に出場する花火師にも長野の業者が何軒かあり、毎年好成績を収めています。

幼い頃に夏ともなれば母の実家に帰省していたのですが、その時期には周辺の市町村ごとに花火大会も行われていました。

高い建物など無い時代でしたので、遠くの町の花火も見えるのですが、盆の時期には毎晩のようにあちこちの町で花火が上がっていたように思います。

中でも大きいのは飯田でしょうがその次くらいかと思ったのが高森町市田のものでした。

母の実家はそこからは少し離れているのですが、少しでも見やすいところに行こうというので叔父が耕運機で牽くリヤカーに皆を乗せて天竜川の河原まで出て花火を見た覚えがあります。

私が小学校になるともう叔父も軽トラに乗っていたように思いますので、それはおそらく昭和30年代前半のことでしょうか。

付近には建物も家もほとんど無く真っ暗な中で花火だけが大きく光っていました。

 

湘南地方の花火

小学6年から大学卒業まで過ごしていたのが神奈川県茅ケ崎、そして就職後藤沢市の社宅暮らしと湘南地方も長かったのですが、ここも夏にはあちこちで花火大会が開催されました。

江ノ島茅ヶ崎、平塚あたりは見える範囲だったと思います。

茅ヶ崎の花火はおそらく海水浴場の辺りで上げられたのでしょうが、そこまで行って見るほどの元気もなく家の二階から見る程度でした。

それでも現在ほど建物が建て込んでいるわけでもなかったのでよく見えました。

茅ヶ崎の家からは江ノ島の花火も見えたのですが、それは藤沢の社宅からの方がはるかにきれいに見えました。

藤沢と言っても少し山側に行ったところで、しかも最初に入ったのがそこの4階の部屋だったので高い所から見通すことができました。

しかしこちらはその内に高いマンションなどが立ち並ぶようになり見えなくなりました。

 

八代の花火

「やつしろ花火競技大会」は今年で第36回ということですが、それ以前は夏祭りと同じ時期の真夏に開かれていました。

その頃は町の企業などがスポンサーとなって金を出すという普通の花火大会でした。

会場でスピーカーから流れてくる音声でも「次は〇〇株式会社の提供のナイアガラです」などと言うものでした。

会社に入ってこちらに来たのですが花火大会は若い者にとっては楽しみなものでした。

今の花火競技大会は打ち上げ会場は有料席ばかりですが、昔はそういったものも無く、すぐそばまで行って見たものです。

ただし八代の夏は蚊の多いことでも大変なところで、特に川に近い草むらなどは蚊の大軍がいるようでした。

女性など浴衣姿の人もいましたが、相当蚊に刺されていたのではないかと思います。

今はだいたい10月の第3週となってしまい、蚊の心配より寒さの方が心配のようです。

今年は少し寒くなってきたとはいえまだマシの方で、以前は非常に冷え込んで観客も防寒具必須などと言っていることもありました。

 

番外編、前橋の花火

30代の初めころに前橋に3年ほど住んでいましたが、あちらでも夏に花火大会がありました。

妻子は先に実家に帰省して一人だけの時にちょうど花火大会となりました。

おそらく会場は利根川河川敷で、住んでいたアパートからは2㎞ほどの距離でしょうか。

一人で見に行く気もしなかったのでアパートの三階の部屋のベランダから見たのですがちょうど天候が悪化、雲が垂れ込めて雨も降ってきました。

花火の上がる高さは花火の大きさによって差があり、大きな花火ほど高く上がるようですが、その時の雲はおそらく数百mまで下がっていたのでしょうか。

小さな花火はなんとか雲の下で丸く見えたのですが、せっかくの大きな花火は雲の中まで入ってしまい、下半分だけ見えるというめったにない見ものでした。

 

さらに番外編、飛行機からの花火

いつのことか忘れましたが、盆時期の帰省で熊本から神奈川へ飛行機で帰った時のことです。

夜の便ですでに真っ暗な中のフライトでしたが、途中の名古屋から静岡くらいのところで地上付近に花火が上がっているところを見ることができました。

もちろん飛行機の高度からははるかに下でしたが花火であることははっきりと見えました。

それにしても、上から見ても丸く見えるのだなと感心しました。

 

やはり日本の夏の風物詩なんでしょう。