爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

原料生産国に対して輸出規制などやるとどうなるか。中国が黒鉛(グラファイト)の輸出の規制強化

アメリカは中国を抑制しようとしていますが、それに対して中国側も対抗措置を発しています。

中国産の黒鉛グラファイト)の輸出の規制を強化するということです。

www.yomiuri.co.jpアメリカは17日に先端半導体の中国への輸出を規制するという施策を発表しましたが、その対応策として中国がリチウムイオン電池の原料となる黒鉛の輸出規制を行ないます。

黒鉛は世界の生産量の8割を中国が占めているということで、これがなければ電池製造が滞るということになるでしょう。

 

元々は中国に下働きだけさせて、原材料生産のような汚れ作業を押し付けてきたのでしょうが、最先端分野にまで進出しようという中国を押さえ込もうというのがアメリカの意図でありそれに対して対抗措置を展開するのが中国です。

 

アメリカの意向がそのまま通ることは難しいでしょう。

そこまで密接に関わっているのが世界の経済ですから、何かをしようとすればそのひずみが大きくなります。

 

かつて、日本が世界の工場として大きく力を伸ばした時にはアメリカからの押さえつけにほとんど抵抗もできずに屈服しました。

そうはいかないのが中国でしょう。

その先行きは世界を巻き込む経済闘争となるでしょう。