日本の製薬会社エーザイが開発したアルツハイマー型認知症治療薬レカネマブがアメリカで承認、日本でも申請へ向かうということが報じられました。
これまで効果的な治療薬のなかったアルツハイマー型認知症ですから期待できるのなら良いのですが、どうやらそれほどのものでもないようです。
詳しい解説記事を読むと、認知症の進行を遅らせられるという結果は出しているようですが、圧倒的に効果を発揮するというほどではないようです。
発症のごく初期から服用しなければならないのですが、その診断が難しいようです。
現状では大掛かりな装置の診断をしなければならないのですが、その装置もほとんど普及していないようですし、診察料も高いでしょう。
それをほとんど自覚もない人が受けるのか。
さらにその薬剤価格が非常に高いのも問題でしょう。
アメリカの価格では年間350万円、日本では異なるでしょうが健康保険の範囲内となれば個人負担は限られますが、それでも保険財政を圧迫することになります。
また長期投与が原則となりますが、副作用の心配もあるようです。
「脳の腫れ」が多少あったとしていますが、何年間も連続服用が必要でしょうから、その間の脳出血や脳梗塞の増加も心配されます。
エーザイは会社としてこれに大きく期待をかけているようですが、さてどうなりますか。
私もそれほど遠くない将来に関係してくる可能性がありますので、興味あることです。