爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

日本維新の会は「第2自民党」なのか。

日本維新の会の馬場代表(いろんなことをしゃべっています)が、維新の会は「第2自民党」だと公言したそうです。

www.tokyo-np.co.jp唖然とするような発言ですが、野党勢力が振るわない中で維新のみ勢力を伸ばそうとしている理由がそこにあるとも言える内容です。

 

日本維新の会は政治の効率化が必要として大阪都構想(どうしても”大阪と抗争”と変換してしまう)を推し進めようとしていまうが、その他の政策がさっぱり見えてきません。

どうやらその他すべては今の自民党政権と同じで良いとでも言いたいかのようです。

 

そしておそらく、その点がアピールする人々が多くなっているということなのでしょう。

国民の政治意識の右傾化、保守化と言われていますが、それを上手く取り込んでいるかのようです。

 

ただし、これまでの左翼政党(どこが)と言われる人々の主張を見ても、かつての共産党を除けば社会経済体制を抜本から変えようとしているところはありません。

昔の社会党そして今の立憲民主党に至るまで労働組合の支持を受けるとはいえ、現在の経済的枠組みには決して触れることなく、せいぜい労働者への配分を少し増やしてねとお願いする程度のものでしかありません。

 

労働運動が壊滅的に低下してしまった現在、雇用者といえども資本家のような意識を持つ者が多くなったのでしょうか。

自民党の政治の問題点、腐敗や傲慢といったところには拒否感を持ってもその政策の基本姿勢には賛同すると言ったことが多くなっているのでしょう。

かつて書いたことがありますが、有権者の多くはせいぜい「ちょっと清潔な自民党政治」を望んでいるようです。

 

維新の会の政治が「清潔」かどうか、かなり怪しい点はありますが、それを標榜することとさらに「自民党政治」を変えることは絶対にないと表明することでかなりの支持を集めることができるという見方なのでしょう。

どうも政治的な姿勢というものがよく分からない(無いのかもしれない)のですが、そのマーケティングリサーチの確かさは優れたものがあるようです。

 

それを明白に表しているのが上記の馬場代表の発言なのでしょう。

馬場代表はさらに共産党に対する攻撃も強めているようです。

こういったところも、支持層に受けると考えてのことなのでしょうが、どうもトランプ手法を思い出させます。

 

これまでも自民党が弱体化していくと保守層の中に代替勢力を作り出すということが起きました。

これもその一つと見るべきなのでしょうか。

 

なおそのような「自民党政治」は本当にこのままで良いのか。

とんでもない話で、どの点を取っても日本という国をガタガタにしてしまうようなものばかりです。

この点についてはまた詳しく書いていきたいと思います。