爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

八代市立博物館未来の森ミュージアム、夏季特別展覧会「なりわいの道具」見てきました。

一般会員として会費を払っており、展覧会は無料で見ることができますので、今回も夏季特別展覧会「なりわいの道具」というのを見に行ってきました。

 

いつもの展示会では美術品や骨董品が多いのですが、今回は珍しく民俗学的なもので、つい最近まで使われていたような道具の数々です。

八代市は合併によって広くなったので、海から山まで様々な地域があります。

海では漁業、平地では農業、山地では林業と様々な仕事があり、さらに石工の有名な地域も含まれていました。

 

そのような産業を支えていた様々な道具が残っており、それを展示していました。

噂には聞いていても実物を見るのは初めてというものもかなりありました。

 

上に掲示したパンフレットの表面の写真は海岸の潟でアナジャクを取るための道具、そして裏面には農業、漁業、林業、石工の様々な道具が紹介されています。

私も親の実家では農業に使っていた昔の道具というものは見たことがありますが、漁業や林業といったものはほとんど知識もなく、珍しく感じました。

使い方なども詳しく説明されており、参考になりました。

 

なお、パンフレット表面、開催期日の横に挿入されている写真の道具は鍬なのですが、柄が短く湾曲しているという変わった形です。

これは干拓地で湿って硬くなっている泥を掘るために適した形にしてあるそうです。

この写真のものは木製ですが、刃の部分を鉄製にしたものは今でも販売されており、家内の実家にもありました。

当地のものはよく知らない私にとっては柄が短く使いにくいと感じるものでしたが、そういう意味があったのかとようやく腑に落ちたところです。