魚介類に寄生していて生きたまま食べると胃壁を食い荒らして激痛が走るというアニサキス症が増加しているそうです。
これについて東洋経済オンラインが杉山広さんという専門家の話を聞いてまとめたものが掲載されていました。
魚に寄生しているのは幼虫で、体長2-3㎝程度のものが主に内蔵にいますが、中には筋肉部に広がっている場合もあります。
食べて数時間から数日後に幼虫が胃壁を食い荒らすので激痛となります。
またアレルギーを起こす場合もありそれが痛みの原因となるそうです。
増えている要因としては、魚介類の流通が発達しこれまでは生の状態では食べられなかったものが可能となったということがあります。
少し前まではサンマの刺身などと言うものはとても普通では食べられなかったものが、手に入るようになっています。
また有名人などが罹患したという状況をSNSなどで発信することも増え、この食中毒の知識が増えたためにこれまでは知らないままだったのが病院受診してカウントされるということもあるようです。
アニサキスは虫ですので、加熱だけでなく冷凍でも死んでしまうのでそういう処理をしたものでは危険性は無いのですが、冷蔵流通で食卓まで直行するものが増えたのでしょう。
アニサキスをもつ待機宿主と言われるものは、サバやアジ、イカなどは有名ですがサケ、カツオ、サンマなどにも見られるようです。
まあ生では食べないというのが一番なんでしょうが、日本人の生好きはしょうがないでしょう。
気を付けるしかないのか。