爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「ちょっと自慢できる ヒコーキの雑学100」チャーリー古庄著

飛行機にはよく乗るという人でも車などのように中身をよく知っているということはまずないでしょう。

機体についてもそうですし、色々なソフト関係もやはりよく分からないというところがあるのではないでしょうか。

 

そういった、飛行機にまつわる雑学を、航空写真家で各地の飛行機を撮影し、さらにご自身でも小型機の操縦をできるという古庄さんがあれこれ取り上げています。

 

項目数としては、パイロット&キャビンアテンダント編が20,機材編が44,空港編が15,機内編が21で合計100となっています。

やはり機材については知りたいこと、知らないことが多いのでしょうか。

 

飛行機が離陸しある程度の高度に達すると機内アナウンスで「当機は高度何万フィートに達しこれより水平飛行に移ります」と知らされます。

しかし、実際には「水平」ではないそうです。

これは飛行機というものは常に機首を2.5~3度上げて飛行しなければ翼が揚力を生まないためで、注意深く通路を歩けばその角度が感じられるそうです。

座席の前のテーブルは開いた状態でその角度を相殺してちょうど水平になるように作られているのだとか。

 

最近の羽田、成田、中部などの主幹空港だけを見ていると気づきにくいのですが、日本には民間機が乗り入れていても防衛省管理という空港がいくつかあるそうです。

茨城・小松・三沢といったところで、空港ターミナル周辺のみが民間管理となっているものの、滑走路などは自衛隊優先となるそうです。

小松空港は金沢に仕事で行っていた時によく利用しましたが、自衛隊機の緊急発進待ちでしばらく待たされたということがありました。

こういった空港は戦前から軍の飛行場として建設され、その後民間機も受け入れるようになったという経緯があるそうです。

 

プロの音楽家などがバイオリンなどの高価な楽器を持って乗る場合、荷物に預けることができない場合は「特別旅客料金」というものを払えばもう1席確保してそこに楽器を置くことができるそうです。

二名分の搭乗料金よりは低い価格ですが、やはり高くつくようです。

なお、相撲の力士など1席では入らない人の場合も同様だとか。

 

いやはや、知らないことが色々とあるものです。

しかし、「だれかに知ったかぶりで話す」のはさすがにできません。