爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「異次元の少子化対策」などと言っているけれど。

政府は少子化による人口減少への対応として「異次元の少子化対策」を行なうとしており、その具体策が公表されるようです。

news.yahoo.co.jp

「異次元」などと言うととんでもないものが出てくるようですが、どうせあの「異次元の金融緩和」というウソだらけの政策の名前だけを流用するという、恥知らずな姿勢を見せているだけでしょう。

 

まだ観測の段階ですが、3つの施策を打ち出すということで、

「1つ目は児童手当など、経済支援の強化。2つ目は幼児教育や保育サービスの強化。3つ目はキャリアと育児の両立のため、働き方改革の推進や制度の充実です。少子化の大きな要因として、現役世代が結婚をし、子どもを持つ選択肢を取ることが経済的に難しくなっています。また、育児に悩みを抱える家庭が多い0歳~2歳児を対象に、いつでも自治体に相談できる窓口を作るとしています。具体的な政策の内容は、岸田総理が小倉こども政策担当大臣に3月末までに取りまとめるよう指示をしています」

といった予想ですが、児童手当をいくら増やすというのか。

ヨーロッパの国々では子供を持てば働かなくても食べていけるほど貰えるところもある(昔あった?)という話もありますが、そんな額を出せるはずもないでしょう。

保育サービル拡充といっても保育園一つ増やすのも簡単には行かないのはもちろん、そこで働く保育士の確保も怪しい状況です。

第3に至っては、働き方改革などすでにやっていなければならないものをなぜ今まで大したこともできないまま放っているのか、政府の責任問題です。

 

なお、そもそも「少子化対策」が必要なのかどうか。

子どもを持つ人々への支援がお粗末すぎるのは確かであり、それを改善する必要はありますが、それが少子化対策と言われると疑問です。

日本の食糧自給率は40%以下、まだまだ人口が多すぎるとも言えます。

まあ、食糧生産が少なすぎるとも言えるのですが。

この後急激な農業生産不振がもしも起きた場合、金さえ出せば食料は買えるというわけにもいかなくなるかもしれません。

餓死者が続発するという事態になって、「まだ人口は多すぎた」などと言い訳する政府など見たくもないところです。

その引き金はロシアが限定的にでも核兵器を使用し「核の冬」になることかもしれません。