爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

中国が日本人の入国ビザ停止、どちらもどちらの泥仕合

中国で新型コロナウイルス感染が爆発的拡大を続けているという観測から、日本は諸外国に追随し中国からの入国者に対して水際対策強化を打ち出しましたが、中国はそれへの対抗策として日本人の中国への入国ビザ手続きを停止しました。

 

これに対し、日本政府は遺憾の意を表明しています。

www.nikkei.com

中国での感染者急増は中国政府の政策変更によることは明白であり、それに対してまともな調査すら行わなくなっている中国の責任は重大です。

それに対する措置として水際対策強化は他国でも行っているのですが、日韓だけを標的としてビザ停止という方策を取るのもいかにも中国というところでしょうか。

 

それにしても、中国はもはやアメリカと並ぶ世界の超大国とも言える立場になりながら、まだまだ大国としての自覚すらなく、その行動は幼稚なものです。

長い歴史を持ち春秋戦国の昔から国の統治や諸国との外交についても多くの知識を持つはずですが、その教訓を生かそうともせずまるで秦の始皇帝のような圧力本位の政策を採ろうというのは何事でしょう。

 

ただし、日本の方にも不自然な対応があります。

中国の感染者実数が不明というのは問題ですが、日本は現時点では世界でもトップクラス?の新規感染者増加です。

そんなところが外からの感染者入国を問題視できるのかどうか。

日本に来たら感染しますよという注意喚起をするならまだしも、水際対策などとはおこがましいというものでしょう。

 

さて、この泥仕合、どう決着するのでしょうか。