爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

NPT核不拡散条約再検討会議決裂、しかしロシアへの一方的非難には違和感。

NPT核不拡散条約の再検討会議というものが開かれましたが、その最終文書がロシア一国の反対で決裂したということで、岸田首相はじめ世界各国がロシアを非難しています。

www.tokyo-np.co.jp

核兵器の使用すら匂わせたプーチンの発言には危機感を感じますが、しかし今回の最終文書の採択については核兵器に対してというよりはウクライナ戦況についての記述に問題があるようで、それに対しての態度でロシアの核兵器への姿勢を云々というのはちょっとおかしいと感じます。

 

どうやら最終文書にウクライナ侵攻と原発占拠を非難する文章が入っていることに対しロシアが反発したようです。

 

そもそも現在まさに戦争状態にあるロシアを含めて会議を開かなければならないとなれば、その戦争について触れるのは難しいのは当然です。

いかにウクライナ原発に関わることであっても、会議をまとめるためにはやむを得ずということはあるべきでしょう。

 

どうもこれもロシアを悪者にして世界を味方に付けようという思惑があるのではと疑わせるような状況です。

岸田がウクライナ情勢ではなく核軍拡に対するロシアの態度を非難したというのもそういった思惑(アメリカの?)に沿った路線の中に居るのではと思わせます。

 

「名を捨てて実を取る」のではなく「実は捨ててロシア非難ばかりを強化」しているようです。