爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

海外からのバイオ発電用木質ペレットの輸入急増、こんなものはただの「森林破壊」

バイオマス発電の発電所の建設が急増し、それに伴い海外からの発電用木質ペレットの輸入も急増しているようです。

news.yahoo.co.jp

このままで行けばペレット価格も跳ね上がる「ウッドショック」が再来するかもという危惧があるという記事ですが、問題はそんなところにあるのではないでしょう。

 

こんなものが「環境に良い」わけもないでしょう。

単なる「森林破壊」それも日本で発電するために海外の森林を破壊するという、二重の悪です。

 

それにしても、森林の木材の有効利用はやはり建築材料や紙資源としての使用でしょう。

それをただ燃やして電力を得るというだけの非常にもったいない使い方です。

それも含めれば「三重の悪行」です。(”さんじゅう”です。決して”みえ”とは読まないで)

 

どうも森林というものの価値について、まったく間違った考え方が横行していますが、これも誤った二酸化炭素敵視思想によるものでしょう。

 

ニュースでは大手商社が森林投資を拡大しているというものも流れました。

www3.nhk.or.jp

木材としての需要や植物性プラスチックの原料としての需要、さらに二酸化炭素排出権の取引も見込んでのことのようですが、なぜ「二酸化炭素排出権」と「木材の利用」が両立できるのでしょうか。

 

植物が二酸化炭素を固定するのは植物体が分解するまでのことであり、分解や燃焼でまたもとの二酸化炭素に戻ります。

つまり、「二酸化炭素固定化」のためには木材が成長したらそれを分解しないように地中深く埋めるといったことをしない限り、何十年かの先にはまた二酸化炭素に戻るということです。

こんなことは、小中学生でもちょっと気の利いた子なら疑問を持つはずでしょう。

そんな子供の疑問すら無視し、金に換えようという二酸化炭素排出権の欺瞞は許されるものではないでしょう。

 

森林資源というのは非常に貴重なものだということが本当に分かっているのでしょうか。

木質ペレットの燃焼などと言うのは反社会的行為だということでしょう。