爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「SNSなどのプラットフォームはトンデモ科学発言にどこまで責任をもつべきか」永井孝志さんのブログより。

リスク学者の永井孝志さんのブログはよく参考にさせていただいていますが、今回の「SNSの責任とトンデモ科学」は直接リスク学に関係するものではないにしても、現状のネットの問題点について触れられたものでした。

nagaitakashi.net

どうもこういった現状についてはあまり知らないのですが、VoicyというYoutubeの音声版のようなプラットフォームがあるそうで、そこがトンデモ発言をたくさん載せているという批判が強まっているそうです。

 

Twitterにも数多くのトンデモ発言があるのに、Twitterには批判が向かないのにVoicyには大きく集まるのは、やはりTwitterは無いと困るよねという批判者の想いがあるのではという分析もあります。

 

それはさておき、このような場合のプラットフォーム側の責任は「コンテンツの削除やアカウントの凍結」をすることで果たされるのかどうかというのが問題だということです。

 

これについて、イギリスの王立協会が提言を発したということです。

 

その最初に述べられているのは、プラットフォーム責任者や政府は「コンテンツの削除やアカウントの凍結といった手段のみに依存するべきではない」ということです。

 

それをしたところで、そういった情報の発信者はより小さなプラットフォームからの発信ははなはだしい場合は「自分でプラットフォームを作ってしまう」(トランプのように)行動に出るため、実効性はないからだとか。

 

それではどうしたら良いのかが気になるところです。

 

もちろんこのようなデマ情報やトンデモ言説を野放しにするということではないのですが、ただしそういった情報の有害性が過大に考えられがちでもある。

受け取る側も大方はそれがデマだということを認識しているはずだ。

そして多様な情報を見ることでその認識力を強化することにもなる。

といったことが書かれています。

ちょっと楽観的過ぎるような気もしますが。

 

ファクトチェック機能をさらに充実しなければならないというのは賛成です。

 

イギリスと日本は違うのかな。