「体育祭」というからには高校の頃、今から半世紀近く昔の話になります。
またもごく若い頃の夢を見てしまった。
ただし、舞台はどうやら会社勤めの最初の頃の工場のようです。
コンクリート造りの建物で天井が高く寒々としたところで、傍らに二階に荷物を上げるためのリフトがあります。
その場所で私は体育祭の仮装競技で使う小道具を作っています。
1m四方の正方形で、角材で枠を作りその中に細い木を組み合わせていって格子状にし、格子の中に人形のようなものをセットしていくというものを、何十枚も作らなければなりません。
しかも期日が迫っており早く仕上げなければならないのですが、なかなか微妙な細工をしなければならず、はかどりません。
木の取り付けには釘を使わず、はめ込む方の木の長さを少し長くして隙間に押し込むようにしてしっかりと取りつけなければなりません。
その作業にかなり苦労しています。
出来上がった格子はリフトで2階に上げておきます。
しかしリフトの調子がおかしく、崩れ落ちるような音を立てています。
やはりいつものスリルとサスペンスの夢であったか。
しかし、やっている作業は地味な手仕事であり、これが「体育祭のためのもの」ということはほとんどはっきりとは出てきていません。
ただし、意識の中では「体育祭まであと何日」というのがあり、それには間違いなさそうです。
それでは「夢と現実」について。
私の昔行っていた高校は体育祭に非常に力を入れており、中でも「仮装」というのがその中でもハイライトと言えるものでした。
仮装とは言うものの、大がかりな大道具、小道具を使い、まるでハリウッドのミュージカルかというものを作り上げるようなところもありました。
ただし、私が実際に取り組んだのは「振付」と「舞踏指導」で、大道具作成にはまったく関わっていませんでした。
仮装を行うのは、3学年から1組ずつが組み合わさったグループで、色で区別していました。
3年の時の色は「青」で、Tシャツも青で揃えて励んだものです。
工作をしていた現場のリフトについて。
これは会社入社の当時に働いていた工場の現場にあったものです。
そして、私が見ている前で実際に運転中にワイヤーが外れて落下しました。
物品の上げ下げだけで人員搭乗は禁止されていましたので、幸いにも人的被害はありませんでしたが、あの時の驚きは数十年経っても忘れられません。
格子の細工について。
私はこういった手作業というものが全く苦手で、何を作っても上手にできることがありません。
それがなぜ、このような細かい細工の夢を見たのか。
何かテレビで見た番組の影響かもしれません。
ちょうどその日の朝に九谷焼の絵付けをしている番組を見ましたが、それも細かい作業のようでした。
かなり昔の若い頃の夢を見ることが多いのですが、それでも限界は高校生の時代です。
それ以前のことはさすがにもう夢にも出てこないということでしょう。