小学校で習う算数も、その問題の中にはかなりの難問があります。
この本では中学校入試に出された問題を中心に、算数の問題としてはかなり高いレベルのものを出しています。
なお、この本は30年以上前に出版されたものですので、最近の中学入試問題とは傾向が違うものかもしれません。
それにしても、私も最近までは大学入試の数学の問題なども見ていましたが、その眼から見てもこれらの問題はかなり難しいものと感じました。
そのいくつかを。
分子が6である分数のうちで、その値が0.0513692にもっとも近いものを2つ求めなさい。
ただし、分数はもうこれ以上約分できない形にしたとき、分子がちょうど6になっているものとします。
Aは1分間に3枚の皿を洗い、Bは1分間に2枚の皿を洗うことができます。
また、皿の代わりにコップにすると、Aは1分間に9個のコップを洗い、Bは1分間に7個のコップを洗うことができます。
ここに、よごれた皿とコップが合わせて134個あります。2人が協力して20分間でちょうど全部を洗い終えました。皿は何枚、コップは何個あったでしょうか。
A、B、Cの3人が山へ栗拾いに行き、Aは116個、Bは112個、Cは96個の栗を拾いました。
帰り道、だれかが自分の栗の1/4を誰かにやり、次にだれかが自分の栗の1/4をだれかにやり、最後にだれかが自分の栗の1/4をだれかにやると、3人の栗の個数は皆同じになりました。
どんなやり方をしたのでしょうか。
どれも相当な難問でしょう。