いつも注目しているリスク学者の永井孝志さんですが、「緊急事態なのにこんなに外出している」という報道姿勢について論じています。
ニュースを見ればそういった報道ばかりが目立ちます。
しかし、この陰には大多数が自粛しているという事実があるはずです。
それを言う方がよほど効果があるのに、どうしても「まだこんなに外出」といった方向になってしまいます。
このような報道は、一応は自粛しようとしている人たちにも「みんなやっている」という感覚を持たせ、「なら少しは良いか」という方向に誘導してしまう可能性があります。
また「焼け石に水」感覚を持たせてしまうという危険性もあるようで、「自分は我慢しているのにこんなに守らない奴らがいたらそんなことも焼け石に水」だと思わせてしまいます。
このような報道姿勢になってしまう理由も考察されています。
やはり「出歩く奴を制裁したい」というのが多くの人々の意識の下にあるため、こういった報道が受けるという意識があるということです。
このように、自粛しない奴らが報復を受けるのを望むという人々の心理を、「忠臣蔵効果」と呼ぶというのは、永井さんのジョークでした。
規範・制裁・報復に関する本も紹介されていました。
ダン・エリアリーと言う人の著作についても書かれていました。
探して読んでみようかな。