爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

兵庫県赤穂市の飲食店で出された魚料理で「パリトキシン」中毒発生

赤穂市の飲食店で「紋クエ料理」として出された魚料理で、8人の人が食中毒となったそうです。

www.kobe-np.co.jpこの魚には猛毒の「パリトキシン」という物質が含まれていた模様です。

 

パリトキシンとは下記ウィキペディアの記述によれば、非ペプチド系の毒物としてはマイトトキシンに次ぐ猛毒で、フグ毒として知られるテトロドトキシンより毒性が強いそうです。

ja.wikipedia.orgこの物質を生産するのは有毒渦鞭毛藻という微細藻類で、それと共生するスナギンチャクといった腔腸動物に蓄積され、それを食べるアオブダイなどの魚に移行するということです。

 

日本では1953年からの約60年間に44件のパリトキシン中毒が発生し、8人の方が死亡しているそうですが、そのほとんどがアオブダイによるものです。

今回の原因魚種は「紋クエ」と言っていますがどうやらハタ科のようです。

どんな魚かまったく想像もできませんが、あまり知らない魚は食べるもんじゃないということでしょうか。

 

なお、この毒では横紋筋の融解が起き、筋肉痛がひどくなり死に至ることもあるそうです。