コロナウイルス感染の新規陽性者数は拡大が続き、かなり増加しているのは間違いないようです。
しかし、その割には政府などの対応策はほとんど出ておらず、下記の記事でも西村大臣が「より強い対策をせざるを得ない」と脅すだけで何も出していません。
news.yahoo.co.jp3月4月の初期の拡大期には、学校の休業や県を越える移動の自粛、旅館や飲食業の休業要請や補償、アベノマスク配布など、いささか不適切で過剰対応と思えるものもありましたが、あれこれと対策をしていたのと比べると、現在は全く何をやる気もなく、ただ国民の自主的な対応だけを求めているようです。
これは、よほどあの時期の対策で経済を冷え込ませてしまったことがトラウマになっているのでしょうか。
この状況でもGOTO事業の変更にはなかなか踏み込もうとせず、口だけ対策にとどまっています。
感染症の対策のための法律として、感染症法というものがあり、その中の指定感染症の分類では1類から5類までの区別がされています。
1類にはエボラ出血熱やコンゴ出血熱など非常に死亡率の高い危険なものがあり、5類となるとインフルエンザなどが分類されています。
今回の新型コロナウイルスはとりあえず2類相当ということですが、それ以外に特別措置法というものを作りそれで対処するということになっています。
そのため、陽性が判明すれば原則として入院(代替施設や自宅隔離もでていますが)ということになっているわけです。
どうやら、これをインフルエンザ同等の5類に格下げしたいのではないかという姿勢が政府にはありありと見えているようです。
5類になれば、陽性が判明してもインフル並みに「家でおとなしくしていてね」で済むわけですし、重症化したら入院して治療しますで済むということでしょう。
ただし、死亡率、重症化率はやや高いようにも感じます。
それをインフルエンザ同等の対処で大丈夫なのかどうか。
そして、初期の頃の「危険プロパガンダ」が強すぎたために、国民の間にも大きな恐怖心が植え付けられたままになっています。
これをそのままにしておいて「インフル並み」対策にすればかなり混乱する人々も増えるでしょう。
さて、どうなるか、政府はどうするか。
スガ政権の手腕が見ものです。(というより、醜態が期待されるといった方が当たり)