ご主人様の急な病(これも怪しいけれど)で急遽あとを継いだ中継ぎ短期の番頭政権など、無視しておけばすぐに終わると思っていましたが、数々変なことを言い出していることもあり、逍遥さんのところでも「自助・共助・公助」発言について書かれていたりということで、やはり始めましょうか。
政権出発の最初から、あの安倍政権政策を完全に引き継ぐということで、改めて言うのもだるくなるような、小物政権で、言っていることもどうでも良いようなことばかり。
しかし、形だけの「農家出身たたき上げ」といったイメージに引きずられたのか、内閣支持率は跳ね上がるというバカバカしい展開となっています。
「デジタル庁」やら「縦割り行政110番」など、どうでもよいマイクロ改革でお茶を濁し、モリカケ桜はすでに説明済みとだけ語る「木で鼻」答弁。
ジャパンライフ関係者逮捕でちょっと火が付きかけていますが、消火の自信は十分なのでしょうか
それはともかく、上記の就任会見で語られた「自助・共助・公助」、もちろんその底にあるのは「自助」だけにして公的援助はできるだけ削りたいというのが真意でしょう。
そこにはおそらく年金資金を大きく使い込んで株式市場の買い支えに注ぎ込み、市場低迷で年金財政も危うくしてしまったという、安倍政権の大きな失政の影響があるのかもしれません。
自助と言われても、その日暮らしをするしかない非正規雇用者や正規でも低賃金しか取れない人々にはやりたくてもできないものです。
月10万の収入で、毎月1万円ずつ貯蓄して将来の生活に備えるか。
年間で12万円、10年たっても120万。利子など付かないからそのまま。
30歳の人で40年これを続けても480万円。
年金がなければこれだけで70から20年間、どうやって暮らすというのでしょうか。
「自助できない」人々を作り出してきたのは政府の政策です。
そうやって、投資家や大企業に金を廻し(その金を政治家に還流させ)、好景気のように見せてきたのがアベノミクスの正体です。
それで今さら、自分で何とかしろなどということができるはずもありません。
「平民宰相」なるものが、庶民の生活などを考えるということが全く無いということは、これまでも明らかでしたが、今回も同様ということでしょう。
ご主人様の価値観に合わせることだけが彼の人生であったのであれば、それも不思議ではないことかもしれませんが。