環境大臣が中国電力の石炭火力発電所増設に対して、二酸化炭素削減に反するとしてイチャモンを付けたそうです。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=40166
まあどうせ何もわからん大臣でしょうから官僚の言うがままでしょうが、それにしてもどうやって電力を賄っていくつもりなんでしょう。
化石エネルギー資源の中では、石油天然ガスは資源縮減が迫っており、その対策を考えなければならないのですが、石炭はそれに比べればまだ余裕があります。
アメリカのシェールガスなどに目を奪われて、ガス資源は十分だと勘違いをして石炭を見放すなどは愚かな行動です。
ましてや、「自然エネルギー開発」に望みを託し火力発電を制限しようなどと言うのは全くの夢物語です。
「太陽光発電エネルギーだけで太陽光発電機器を製造する工場」があり得ない(現在は全く無理、将来もほとんど不可能)ということを考えるだけでもそれが幻想であることは分かると思いますが。
原発はやがて廃止、「自然エネルギー」にも期待ができないとなれば、石炭火力発電に頼りながら徐々にエネルギー使用量を削減できる社会に移行していかなければ、現在のエネルギー依存文明からのソフトランディングは不可能ですが、このまま行けば石油が価格高騰しただけで文明の危機に直面することになるでしょう。
まあ、環境省などというものは、環境汚染対策だけをやっていればよかったものを、無理やり「省」などにしてしまったものだから仕事を探し、利権を探すのに一所懸命なのでしょう。
せいぜい「環境局」程度にしておけばよかったものを。