爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「この世界を変える方法」内海聡著

「日本は100%奴隷国家だ」という文句にひかれて読んでみましたが、本書のあちこちに溢れる毒気にあてられっぱなしになりました。

 

陰謀論と科学的根拠無視の言いたい放題ですが、中にはうなずける部分も散見されるもので、すぐに放り出すということもなく読み終えてしまいました。

 

著者は自ら「キチ◯イ医者」と名乗り、ブログやあちこちで問題発言を繰り返している人のようです。

著書も数々出版しているようですが、まああまり読んでみようとは思えません。

 

政財界の首脳のほとんどが外国ルーツであり、日本のための施策をしていないとか、あらゆる医学は不要であり病気にならない生き方をすれば良いとかいったトンデモ論はさておき、中でいくつか同意できる点だけを紹介しておきます。

 

中央銀行制度はほとんどの国が採用していますが、これが金融資本の世界制覇の手段となっています。

中央銀行がない国は現在ではイラン、スーダンキューバリビアハンガリーアイスランドの6カ国ですが、かつてはそうであったイラクアフガニスタン、シリアは滅ぼされ、北朝鮮も風前の灯火になっています。

 

経済を支えているマネーシステムというものは壮大な幻想に過ぎない。

国賊の筆頭である竹中平蔵を中心に大企業の奴隷化にする政策が進められ、小泉・安倍が画策したものだ。

日本の政治家や官僚たちは日米合同委員会を通してアメリカに完全支配されている。

安倍だけが国賊ではない。麻生太郎をはじめ国賊政治家はあまた存在する。

 

この辺は深く同意します。

 

アメリカの基地はすべて撤去。アメリカとの集団自衛権なども廃棄。ただし自衛はすべて自国で行う。

 

毒気に惑わされ読まないというのも少しもったいないかもという本でした。

 

99%の人に伝えたいこの世界を変える方法

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