爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「枇杷種粉末」の広告がうるさい。ビワ種子の食用に農水省が注意喚起したばかり

今週日曜日に、定例更新された「安心?!食べ物情報」で見かけた記事ですが、まあ取り上げるまでもないだろうと思い触れていなかったものです。

http://food.kenji.ne.jp/review/review942.html

 

ところが、その記事の確認のために「ビワ種」で情報検索をしたところ、アホなクッキーが反応してやたらネット広告が表示されるようになってしまいました。

相当にうるさく、不愉快なのでここで一応触れておきます。

 

ビワの種子(果肉部分ではなく中心の黒く硬い部分)はもちろん普通には食用にされません。

たいていはビワを食べる際は種はそのまま捨てているはずですが、それを粉末にしてしかも身体に良いと称して(高価で)売りつけようという輩が出ています。

 

ビワの種には「アミグダリン」という成分が含まれていますが、これは青酸配糖体の一種でそのものには毒性は無いものの分解される途中で青酸を生じる可能性があるというものです。

アミグダリン - Wikipedia

また、かつては制癌作用があるとか、ビタミンB17であるとかいう説が出たこともありますが、現在では双方とも否定されています。

 

そういった経緯を知ってか知らずか、未だにこれらの語句を謳い文句にしてビワ種粉末として売っている業者がいるということです。

 

あまりの現状に危機感を持ったか、農水省が注意喚起したところです。

http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail3632.html

 

これは、有効成分とされているアミグダリンそのものが有害であるという分かりやすい例でしたが、他にも天然物であってもこれまで普通に食用とされていなかったものには危険な成分が含まれている場合がよくあると思います。