このブログでも「エネルギー文明論」という項目を分けて書いていますが、それにも大きな影響を受けている「もったいない学会」という活動についてご紹介します。
私は正式には会員となってはいませんが、ホームページをよく拝見しています。
NPO法人もったいない学会 | 石油ピークを啓蒙し脱浪費社会をめざすもったいない学会
その名称は「石油ピークを啓蒙し脱浪費社会をめざすもったいない学会」というのが正式ですが、略称としてNPO法人「もったいない学会」と言います。
「石油ピーク」ということすら、日本ではあまり意識されていないのですが、欧米では詳しい資源状況の解析から石油の供給はやがてピークを過ぎて減少していくという現象を理解しそれに備えることが必須であると考える人々が多く、彼らの中ではすでに供給のピークは過ぎているという考えもあります。
石油などの天然資源(化石燃料)はいずれは使い果たしていくだろうということは理解できる人が多いと思いますが、それでも自分の生きている間は大丈夫だろうと何となく考えているのが大部分でしょう。
それが実はすでに近づいており、それに対する施策はすぐにでも始めなければならないというのがもったいない学会の考え方です。
このあたり、学会ホームページをご参照ください。
さて、ホームページからはちょっと分かりにくいのですが、上部のボタンの右端に「more」というボタンがありそこをクリックすると「ブログ」と言うところに入ります。その中に、学会の石井会長のブログ、および「コラム」というボタンがあります。
その「コラム」というのがここでご紹介したい「シフトム」と言うもので、会員の皆さんがあれこれと主張をつづっているところです。
その中でも田村八州夫さんという方のものが秀逸です。田村さんはこの学会の副会長でもある方ですが、長く石油開発会社で仕事をされた後、引退後この活動に参加されたようです。
特に今年に入ってからの「2014年石油価格崩壊は現代文明終焉の始まり」という記事や、「石油文明終焉の到来、その根拠と岐路での選択」といったものは、現在の石油需給の混乱について正確に解説されているものと思います。
アメリカを中心とするシェールオイル開発の推進(かなり強引で不合理な)により原油供給体制が揺さぶられていますが、それも田村さんの言う「終焉の始まり」ということになるのでしょう。
このあたりの対応は一つ誤れば国全体を壊しかねないほどのものです。今のような金儲け優先の政府に任せて置いたら危険極まりないと思います。その意味でもエネルギーを考えていただくきっかけになればと思いますので是非「もったいない学会」ホームページをご覧ください。