爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

「GOOGLE EARTHで見る地球の歴史」後藤和久著

Google Earthといえば衛星写真を元に全地球のすがたを詳細に見ることができますが、どんどんと機能が上がっていき、また画像も鮮明になってきています。
これを利用すれば、地球の各地に残る地球史の姿を簡単に見ることができるということで、地質学が専門の著者が各地の特徴的な地形などを紹介しています。
一応、載っている地形については実際にGoogle Earthで確認してみました。他にも面白いものはたくさんありそうです。

カルデラの紹介ではイエローストーンとトパが出ていますが、最大のカルデラ噴火を起こしたと言うイエローストーンはすでに形が崩れていてよく判別できないようです。それと比べるとインドネシアのトパ火山はかなり形が残っています。まだ7万年しかたっていないからでしょう。本書には出ていませんが、阿蘇は形が最もきれいに残っているのかもしれません。

ドイツのネルトリンゲンというところには1400万年前に隕石によってできた直径24kmのクレーターが残っているそうです。うっすらと判りました。

グランドキャニオン自体は以前に自分でもGoogle Earthで見てみた経験はあったのですが、さらにアリゾナ州のモニュメントバレー、ワイオミング州のデビルズタワーが侵食がさらに進んだ形であると言うことも再認識できました。

この本は2008年の出版ですので東日本大震災前のものですが、岩手県田老の津波の防潮堤の写真も出ていました。現在の画像を見てみると町がすっぽりと無くなっています。

見る力さえあれば、相当面白いのがGoogle Earthです。せいぜい楽しみたいと思います。