2009年に書かれた全国学力テストに関する本ですが、その後の状況に詳しくありませんので、どのようになっているか判然とはしていません。
国際的な学力比較というものが問題となり、大学などでの学力低下が言われる中で、学力競争をさせるというものを隠れた目的として全国学力テストというものが復活しました。しかし、その内容は決して学力というものをきちんと評定できるようなものではなく、単に文科省の管理強化に使われるだけということを極めて辛口に述べられています。
国際的な学力評価で非常に高いといわれているのがフィンランドですが、フィンランドでは全国学力テストのようなものどころか、成績表すら無いとのことです。国際比較を言いながら、その良い所はどうなのかを調べることすらせず、詰め込み教育復活を目指す風潮はどのような意味があるのでしょうか。