爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本迷走の原点 バブル」永野健二著

今だに日本経済はバブルの影響から抜け出せないようにも感じられますが、ではバブルとはどういうものだったのかと言うと、はっきりとは分かっていないようにも思います。 この本は日本経済新聞で証券部の記者からスタートし経済界を見てきた著者が、バブルの…

「そうだったのか 江戸時代 古文書が語る意外な真実」油井宏子著

著者は古文書研究家の方で、前に古文書解読についての本も詠ませていただいたことがあります。 本書は、古文書の読み方ということに留まらず、そこから見られる江戸時代の庶民の姿というものを描き出しています。 なお、著者は各地で古文書解読の市民講座な…

「へんな数式美術館」竹内薫著

科学ライターの竹内さんが「数式」というものについて紹介されているものですが、扱われている数式はかなり高度なものが多く、数学や物理の専門家でなければ本当の意味はわからないものかもしれません。 しかし、あくまでも美術館ということで「見て楽しむ」…

「土の文明史」デイビッド・モントゴメリー著

最近、別のところの記事でこの本の記述について批判的に解説されているものがあり、興味を感じたのでもし行きつけの図書館にあれば読んでみようかと思って探したらありました。 sohujojo.hatenablog.com そんなわけで読んだのですが、なかなか読みにくいもの…

「日本語の考古学」今野真二著

考古学とは、「遺跡や遺物などの具体的なモノを通して過去の文化を考える」学問ということです。 したがって、「日本語の考古学」というと、写本や印刷物など、実際に昔から残っているものから過去の情報を取り出すということになります。 日本における最初…

「環境問題を考える」近藤邦明さんが、風力発電の効率、収支についてまとめの記事

「環境問題を考える」というサイトで様々な発信をされている近藤邦明さんが、最新記事では風力発電の問題について書かれています。 http://www.env01.net/fromadmin/contents/2017/2017_03.html#n1183 風力発電装置も設置の早いものはそろそろ老朽化が進み廃…

夢の話「振り袖姿の娘さんたちが全力で走って競走」

何か変な夢を見ましたが、夢だからしょうがない。 いかにも夢という感じで、理屈も何もなくただイメージだけが広がるものです。 その場面は、何人もの振り袖の女性たちが一斉に立ち上がり、合図とともに全力で駆け出すというものでした。 そこで目が覚めてし…

FOOCOM.NET専門家コラム、松永和紀さんが農水省広報誌を批判

いつもいつも紹介させてもらっている、FOOCOM.NETの松永和紀さんの記事です。 (あまりにも面白いのでどうしても書きたくなります) www.foocom.net 農水省の広報誌に「aff(あふ)」というものがあるそうなのですが、その内容があまりにもステレオタイプの…

「ローマ帝国の神々 光はオリエントより」小川英雄著

古代ローマの宗教というと、ギリシア神話と似たゼウスやジュノーといった神々の信仰が主であり、それに対抗しながらキリスト教が広まっていきやがて取って代わるというイメージですが、どうやらそんなに簡単なものではなかったようです。 ローマ帝国が強大に…

「日本海ものがたり 世界地図からの旅」中野美代子著

題名から受けた印象で、地図と旅の本で日本海に関わるものかと思い読んでいきましたが、最後に著者の略歴を見てびっくりしました。 著者の中野さんは中国文学専門で、翻訳書も数多く出版されており、岩波文庫版「西遊記」の訳者だとか。 そこまできて思い当…