また半世紀も前の状況を夢に見てしまいました。
私は大学院修士課程に在籍しているようです。
専攻分野は微生物の発酵。
ジャーファーメンター(培養装置)でいくつかの微生物を混合して培養する実験をしようとしています。
どうやら複雑系の解明をするのに役に立つと考えているようです。
しかしなぜか水ではなくアルコールなどの溶剤を何種類か入れて殺菌を始めます。
高温で加圧すればかなり危険なはずですが何とか無事に終了。
続いて博士課程進学のために別の学校の施設の見学に行きます。
高い建物で下の階は事務部門、その上に講義室がありさらに上階に研究室が並んでいます。
自分が関係する分野の研究室をのぞいてみようとしています。
実際には大学院には行かずに学部卒業で就職しました。
その頃には父の定年が間近となっており、なるべく負担をかけないようにと思ってのことでした。
しかし会社でも研究部門はやはり修士課程修了者が多く、行っとけば良かったと後悔したものです。
ただし、あの当時の学部での研究分野のまま大学院に進学していれば、専門分野が全く異なることとなり、その後の進路は別のものとなっていたでしょう。
おそらく民間企業ではなく国立か地方の研究機関を目指すこととなったかもしれません。
それはそれで良かったのかもしれませんが、別の人生を歩んでいたことでしょう。
人生の分かれ道は数多くあったのですが、あの時の分岐はかなり大きかったところのようです。