爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

都道府県一つずつ、私の「こころの風景」その3 甲信越・北陸

もう忘れかけていましたが、性懲りもなく、各県ベスト1の私の「こころの風景」続けます。

今回は甲信越から北陸にかけて。

 

新潟県

 「越後湯沢周辺の積雪の風景」

 新潟には縁が薄く、旅行で訪れたというのが1回ですが、選んだのは降り立ったところではなく車窓からの風景です。

 会社勤務の最後の頃に金沢に出向となりました。

その最初の冬に東京に出張することとなり、当時は越後湯沢に特急で出てそこから新幹線に乗り換えるルートが普通だったのでそれを利用することとしました。

その年はそこまではまだ金沢ではそれほど深い雪は降らず、雪国と言ってもこんなものかという誤った感覚でいました。(それが全く間違いだったということはそのすぐ後に判ります)

しかし金沢から特急に乗り車窓から見ていると富山県に入り少し積雪、新潟に入るとさらに深く、そして北越急行線に入り内陸部に進むとどんどんと積雪が増していきました。

越後湯沢周辺まで行くと、テレビの画面でもおなじみの雪に埋もれたような風景となり、これこそ雪国と感じたものです。

 

長野県

下伊那郡松川町にあった我が家の墓地から見る中央アルプスの山々」

 長野は父母の郷里で小さい頃から何度となく行っていますので、思い出の風景はいくつもあるのですが、その中から選ぶとしたらこれ。

 父の郷里にはもう家もなく継いでいる人もないのですが、墓地だけは昔と同じ所にありました。

 近くに住む親戚に普段は掃除などして貰って、たまに帰郷した折にお礼がてら伺うといったこととしていました。

 それは天竜川東岸の堤防のすぐそばにあった家から少し山に登ったところです。

ほんのわずかな高低差ですが、そこまで登ると対岸の河岸段丘のさらに上に何段もの丘が重なりその一番上には中央アルプスの稜線が見えていました。

当時はどれがどの山とも分かりませんでしたが、念丈岳、越百山、南駒ケ岳、空木岳といったところかと思います。

 父はその場所が大好きで中年になってから家の墓も作り直したのですが、本人がもう長野を離れ近い家族もいなくなり、結局は現住所の近くの神奈川に新たに墓を建てることとなってしまいました。

 

山梨県

 「勝沼周辺のブドウ畑の光景」

 山梨は家から長野への行程の途中で通り過ぎることは何度もあったのですが、降り立つことはほとんどありませんでした。

 しかし会社に入り神奈川で勤務するようになったころ、山梨の工場との親睦の機会があり出かけることとなりました。

皆で車に分乗して勝沼へ。工場そばの体育館で懇親スポーツ大会を行い、その後ブドウ畑の中でバーベキューなどをしました。

まだブドウの収穫時期にはならない頃でしたが山のかなり高いところまでブドウが植えられている光景は珍しいものに感じました。

勝沼周辺でも観光ブドウ園というところは平地に近いところで高い棚に作ってあるのですが、ワイン用のブドウは低く押さえてありました。

 

富山県

 「高岡城のお堀」

 富山にはほとんど縁もなかったのですが、金沢に出向で行っていた時にはすぐそばにはいました。

しかし富山を訪れるという機会は全くなかったのですが、派遣期間も終わり金沢を離れることになり、一度は行っておこうかと思い立ちました。

ちょうどアパートを解約して引っ越しの荷物発送をする日から飛行機の切符が取れた日の間に1日空きができてしまい、その日に富山観光に行くこととしました。

計画では高岡で降りて万葉線に乗って海王丸公園まで行き、きときと市場で海鮮料理でも食べようかと思っていたのですが、当日は暴風雨。とても海の近くまでは行けそうもないということで、高岡駅周辺を歩くだけで終わりにしました。

それでも高岡城址公園は規模も大きく静かなところで趣ある場所でした。

 

石川県

 「野々市市で住んでいたアパートで経験した大雪」

 まさか雪国で住むことになるとは思ってもみなかったのですが、会社勤めの最後に成り行きで金沢の第3セクターに出向することとなりました。

 雪など積もったところをほとんど見たこともないところばかりに住んでいたので、初めての体験だらけで大変な目にあいました。

 その中でも最もすごかったのが2度目の冬で、その時の降り方は地元の人たちも数十年ぶりだったと言うほどのものでした。

金曜の夜から降り始め、土曜の朝には30㎝以上積もっており、これでは月曜朝に仕事に出られないと思い駐車場の自動車の周囲から道までを除雪しておこうと何時間もかけて掘り起こしました。

それで安心していたら土曜の夜から日曜の朝にかけて、さらに同じくらい積もりました。

日曜の午前もまた同じように除雪。疲れ果てました。

それでも2日間やっておいたのでまだ良かった方で、近所で土曜に除雪しなかった家の車はもうドアの半分以上上まで雪に埋もれとても人力では動かせないほどになっていました。

 

福井県

 「永平寺の境内」

 北陸にいる間に一度は行ってみたいと思っていたのが永平寺です。

家の菩提寺の宗派が曹洞宗で総本山は永平寺ということは知ってはいたのですが、なかなか行けるようなところではありませんでした。

しかし金沢にいるなら一日かければ行って来られると思いました。

休日の朝に車で出発、国道沿いに進んで山代温泉のところから山側に入り山中温泉を抜け、峠越えをすると福井県に入りました。

そこからはほどなく永平寺門前町に入りました。

観光シーズンというわけでもなく人も少ない方だったのでしょうが、参拝し外に出てからそば定食だったか食べて帰りました。

今思えば帰りに越前海岸にも回っておけばよかったのでしょうが、一人で行くのも張り合いがなく感じそのまま帰りました。

 

(東海・近畿に続くかな?)