パレスチナ難民の多く住むガザ地区を実効支配しているハマスがイスラエルを襲い多くの民間人を殺害しさらに捕虜として連れ去ったという事件から、イスラエルの行動に同情が集まったように見えましたが、このところの展開でそれにも疑問が出ているようです。
反米的な記事を多く紹介している「賀茂川耕助のブログ」でもハマスの攻撃をイスラエルは完全に把握しておりそれでも防御せずやらせたのはイスラエルの戦略だと言ったことが言われています。
民間人に対するテロということで一時的に同情を集めたイスラエルですが、それに対してハマスを攻撃するとしてガザ地区全体に対し民間人の退去を求めるという脅しをかけ、すでに100万人が逃れているということです。
ただしエジプトが受け入れていないので南部の国境付近に止まっているのでしょうが。
全ての民間人を追い出したらイスラエル軍はガザを占領するということでしょうか。
これでパレスチナ難民の問題を半分解決しようとでも言うのでしょうか。
ハマスを壊滅させたら退去させた民間人の帰還を元通り許すのが当然でしょうが、どうやらそうはならないというのがこれまでのイスラエルの行動から見えてきます。
そのためイスラエルを信じられない難民たちはもはやガザと共に死のうという人も多いようでかなりの数が残っているとか。
ここでイスラエル軍の攻撃が始まればその犠牲者も多数になるでしょう。
もっと大きな戦争に拡大する危険性もあるのかもしれません。