ちょっと込み入った話ですが。
補助金の不正受給を行なった業者があり、それを調査しようとした県庁職員に対し上司がその辺でやめておけと介入したという事件がありました。
その事実を報道機関などに告発した職員があり、それで問題化しています。
これに対し、第三者委員会を立ち上げて調査することとなっているのですが、知事の指令で自発的に内部調査を先行して行っています。
それに対し、告発者の代理人の弁護士がそのような行為は第三者委員会による調査を軽んじ妨害するものだとして中止を求めました。
しかし熊本県の樺島知事はそれを断り調査を続行するということです。
news.goo.ne.jpこの問題は場合によっては県庁の上層部による不正の疑いもあります。
それを解明しなければならないのに内部調査というのは疑問を持たざるを得ません。
だからこそ第三者による調査というものを行なうのですが、それを形骸化しようという態度にしか見えません。
熊本県の樺島知事は大学教授出身ということで清潔感のあるイメージで当選し、これまでに3期勤めており、次の知事選にも立候補の構えを見せています。
これは熊本県としては異例の知事の連投でありこれまでは長期の知事再選は嫌われていました。
元々高潔な人であっても長期の知事職というのはどうしても気のゆるみが出てまた傲慢な面が出る危険性があります。
この知事もその罠にはまりかけているのか。
この問題に対する姿勢も傲慢さを感じさせるものです。
私も会社勤めの最後の頃に石川県の第3セクター組織に出向しました。
そこでは当時全国でも稀なほどの長期再選の知事が君臨していました。
その御威光たるやすごいものでした。
周りの職員も県庁からの出向者が多かったのですが、かなりのベテランでも入庁した時には既にその知事だったとか。
やはり長くなると弊害が大きくなるのでしょう。