賀茂川耕助のブログで、「台湾の最大の弱点はエネルギー供給」という記事が紹介されていました。
kamogawakosuke.info元記事がどこのものかはよく分かりませんが、Jeff Kucharskiという方の署名が付いています。
台湾は半導体の製造で世界でも一番の供給力を持っていますが、半導体全体で世界の65%、最先端のものでは実に90%を製造しているそうです。
しかし台湾の一番の弱点はエネルギー供給ということで、電力のほとんどすべては輸入した化石燃料による火力発電だとか。
半導体製造にも大量の電力を必要としますので、このエネルギー供給に問題が発生すると世界的な問題となります。
中国が本当に武力による侵攻を行なうかどうか分かりませんが、それをちらつかせて貨物船の航行に不安が出るだけでも大変な影響が出そうです。
まあ中国もそこまでバカじゃないと思いますが。
TSMCの製造工場を海外へ作るというのも、そのリスクを考えてのことかもしれませんが、その対策にも逆の意味のリスクがあるのかもしれません。
この記事の筆者は気が付いていませんが、台湾は地震リスクもかなり高いようです。
そこも含めて、日本と非常に似通った立場なのでしょう。
リスク対策の基本は重要なものを分散させることです。
半導体製造の台湾集中というのは世界的に見ても大きなリスクでしょう。
まあ、すべてを東京に集中させている日本ほどではないかもしれませんが。