Diamond Onlineに掲載されていた記事ですが、全部を読めるのは有料会員のみということで、最初の1ページしか分かりません。
しかし、その部分だけでも十分でしょう。
カーボンニュートラル達成のための脱炭素に向け、主要先進国では大規模な補助金による政策支援が行われるということです。
それに対し、官民150兆円の日本は勝ち残れるかという趣旨でしょう。
その政府補助金というのはどこから出ていくのか。
どの国にも財政の余裕があるはずもなく、どうせ先の収入を期待してここは国債発行でということでしょうか。
将来にはもう破綻しか待っていないということです。
補助金を出せばその分は明らかに過剰となるため、なんとか押さえ込みに向かっているインフレもまた再燃でしょう。
それを抑えるために再び金利を上昇させる。マッチポンプという昔の比喩を思い出します。
何度も言っていますが、「脱炭素のための投資」のほとんどは失敗に終わるはずです。
そこにさらに国家の補助金という名の投資が注ぎ込まれ、消えていく。
もちろん、「消えていく」といってもそれを懐に入れる奴らは存在し、彼らの金回りは良くなるでしょう。
いずれは現代のエネルギー依存文明は破滅する運命にあるとは思っていますが、それをこのような形の破滅に向けてしまっては多くの人々に大きな不幸をもたらします。
それを理性的に合理的に行なうことができれば、不幸を少しでも緩和することができます。
それだけが人間が取るべき道なのですが。