爽風上々のブログ

熊本の片田舎に住むリタイア読書人がその時々の心に触れたものを書き散らしています。読んだ本の感想がメインですが(読書記録)、エネルギー問題、食品問題など、また政治経済・環境問題など興味のあるものには触れていきます。

韓国のいじめ対策、日本では考えられない厳しさ。

いつもの通り食事をしながらNHKの朝のニュースをぼんやりと聞き流していたら驚くほどの内容に目を見張るほどでした。

 

韓国でも学校におけるイジメが非常に多く社会問題となっているそうですが、その対策として学校の管理強化などもさることながら、加害者の処置も重視されているそうです。

その一つとして強化されるのが、大学入試の際の資料として使われる生徒の成績等の記録簿にイジメ加害等で処分された内容の記録を残すようにするということです。

jp.yna.co.krそれ以前に加害者への「9段階の処分」というものもあり、反省文提出から退学処分まで決められているのですが、それら処分の内容を大学入試選考の際の参考文書にも残そうということです。

 

これは日本以上に学歴重視の韓国ではかなり重い位置付けのことと考えられます。

もちろんこれは大きな抑止力を発揮するものと期待されてのことでしょう。

 

ただし、イジメというものは客観的な証拠などが残るようなことは少なく、また加害者と被害者が歴然としているという事態ばかりでもなく、どういう風に事実認定をして厳しい処分を課すことができるか、相当難しい問題を含んでいるのではないかと思います。

もちろんそこまで見越したうえで脅しのようなことをしているのかもしれませんが。

 

それでも韓国という国は厳しいところだと思います。

大統領経験者が必ずのように罪を問われるというのも恒例のようになっていますが。

 

振り返って日本を見た時、逆に甘さが目立ちます。

それも弱者に対するものではなく、強者を甘やかす甘さですが。

イジメ問題が発生してもたいていはまず問われるのが学校の管理責任であり、それ以上のことが言われることが少ないかのように見えます。

 

海外から見ればおそらく非常に似通ったように見える日本と韓国ですが、その中味には相当な差があるものと言えます。

まあどっちが良いかとも言えないようですが、気楽なのは日本でしょうか。