開会前の検査で新型コロナウイルス感染者が多くのチームで発生し、どうなることかと思いましたが、何校かで選手の入れ替えをしなければならなくなったものの、その後はそれ以上の感染者発生はないようです。
それにしても選手入れ替えの影響もあるのか、僅差の逆転ゲームもあるものの大差になったゲームも多く、ちょっと興ざめとも言えるほどです。
ピッチャー次第で大きく変わるのが野球ですから、そのせいもあるのでしょうか。
さて、今回の大会の出場チームのベンチ入り選手たちの出身中学を調べたというサイトがありました。
《選手名簿》夏の甲子園2022年⚡️ベンチ入りメンバー | 高校野球ニュース
よく調べるものだと感心しますが。
勝ち残ってきた強豪校は多くが他の都道府県から来た選手が多いようで、現在の高校野球の傾向を示しています。
東北地方の代表校は東京や大阪から出身の選手が多いことが分かりますが、中で面白いのは決勝まで残っている仙台育英高校で他県出身者でも山形や青森など東北地方がほとんどだということです。
一方の下関国際は大阪から福岡までの範囲で幅広く来ていて、山口県出身者はわずかです。
多くの地方校で大阪出身者が多いと言われていますが、逆に大阪桐蔭は大阪以外の出身者が多いようでこれも選りすぐりの選手を集めるということでしょう。
こういった風潮を嫌う人もいますが、まあ私としては否定もしませんが応援する気もありません。
勝手にやってちょうだいなというところでしょうか。
とはいえ、熊本はそういう学校がないというわけではなく、県予選決勝で九学に敗れた秀岳館は県外出身者が多いことで有名です。
それにしてもこういった「野球留学」をする生徒たちはおそらく全国で何千人いや何万人もいるのでしょう。
その多くはその後プロ野球からアメリカ大リーグへと夢を抱いているのでしょうが、プロ野球だけを見てもプロ入りできる選手はせいぜい年100人でしょうか。
他のほとんどは夢破れ別の道への転進を図らなければならないのでしょう。
それが上手く行けばよいのですが、ただでも就職が厳しい現在でどうなるのか。
甲子園大会で応援席にいる「その他の野球部員」を見るとそう思います。