現住の熊本県南田舎町で、時々散歩で町中を歩きますが、しょっちゅう周囲の車のとんでもない走り方で命の危険にさらされています。
いささか腹に据えかねることもありましたので、この辺で「田舎ドライバーの特性」というものをまとめておきます。
なお、このような走り方が許されるというのも、やはり最近は相当車の数が増えたとはいえ、都会と比べればはるかに少なく、何をやってもぶつかる危険性も少ないということがあるのでしょう。
その点を考えると、今の日本の免許制度も「地域限定免許」を取り入れてもよいのではと思います。
田舎の運転に慣れたドライバーが、一見全国一律運転可能なような免許を持っていても、それで大丈夫と思って東京都心などを走ったら危なくてしょうがないということです。
特に、田舎町の中高年などは免許を取った時代には今と比べても車が半分以下、ほとんど走る車もないような道を走るのが前提でした。
現在まで、多少の事故はあったかもしれませんが何とか大事故なしに済んだのは周囲の車の迷惑と、何と言っても車が少なかった環境のせいだと自覚してもらいたいものです。
さて、そのような田舎ドライバーの運転の特性はどういったものでしょうか。
1.ハンドル操作の技術が低い
2.周囲の状況を判断する力が弱い。
まあ、これに尽きるのかもしれません。
しかし、これだけではあまりにも漠然としていますので、具体例も交えていきます。
3.左折の大回り
これが非常に怖いところです。
少し広い道を走っていて、脇道に左折で入る場合、その道が狭いとかなり曲がりにくいのは確かです。
しかし、田舎ではその先の道が狭かろうが広かろうが、関係なしに「右に膨らんでから左折する」ドライバーが多く見られます。
しかも「センターラインを越えることなど気にしていない」(注意していない)というところが危険なところです。
これも、1のハンドル操作技術の問題に関わっていると思います。
拙い図ですが、なんとか意味は通じるでしょうか。
右の方から進んできた車が左折して脇道に入るのですが、その先の道が狭ければ大回りして入るのも仕方ないことですが、広くても関係なしに膨らみます。
しかも、「対向車があってもなくても関係なし」です。
これまで、周囲にほとんど車がない中を運転してきたのだと痛感します。
4.右折の小回り
3とは逆に右折時ですが、これはなぜか「小回り」したがるようです。
この場合はあまりハンドル操作技術には関係ないと思いますが何故だかよくわかりません。
道交法にも「右折の仕方」が決められており、「右折するときは、
あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、かつ、交差点の中心の
直近の内側(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、
その指定された部分)を徐行しなければならない。」となっています。
そう思っていたら、やはり問題視されていることのようで、以下のようなサイトがありました。
この動機は「直進車が途切れた時に早く曲がりたい」という気持ちからだそうです。
しかし、危険なことは間違いありません。
5.歩道には歩行者も自転車も存在しないと思い込む
これが、私のような散歩歩行者にとって一番怖いところです。
田舎では車の走行量も少ないのですが、それ以上に歩行者自転車は朝夕の学校通学時以外にはほとんど居ません。
そのため、その危険性を察知するなどという習慣が全く無く、脇道から出る場合も歩道前の停止線などは無視、車道直前まで一気に出てしまいます。
そのため、歩くときは細心の注意が必要で脇道があれば飛び出す車があると思って歩かなければなりません。
6.片側2車線以上の道路などほとんど走らないので注意もしない。
さすがに最近できた道は片側2車線の場合も多くなりましたが、私が初めてこちらに来た40年以上前には、市内にそういった道は国道の1か所だけでした。
そのため、車線変更などということはほとんど知らず、いまだに分かっていない人が多数(特に高齢者)です。
先日もそういった道を走っていたら左側を並行して走っていた自動車が何の合図もなく私の車の直前に割り込み、危うくぶつかるところでした。
こう言う場合、パトカー以外は注意する手段もありません。
これで接近して走ったりパッシングをしたり、前に回って止めたりしたらあおり運転でこっちが捕まっちゃうんだろうな。
7.とにかく信号交差点が嫌い。脇道に入りたがる。
これは、田舎だけかどうかは知りません。
しかし、広い道を走っていても信号で止まるのを嫌がって脇道に入り込む車の多いことには驚きます。
私もかつては首都圏郊外で時々運転はしましたが、そこではこのようなことをするとかえって面倒なことになることが多かったようです
まず、入った道が細ければ他の車が来たり、自転車や歩行者が多かったりでした。
さらに、脇道から広い道に出るにもその道が混雑しているとなかなか出ることもできず、かえって時間がかかったように思います。
やはり、車の数の少ない田舎に多いことなのでしょう。
他にもありそうですが、今日のところはこれまで。